ある日、県外の大きな公園へ行った。
そこに緩やかな傾斜の滑り台があって、一人の異国風の顔立ちをした少年が遊んでいた。
うちの息子はあっという間にその少年と仲良くなり、二人にしかわからないルールで遊びだした。
小学生男子・・・夢中になったら、余計な物は視野に入らない。
というのが、総ての男の子に当てはまるのかどうかはわからないが、
私の知っている限りの小学生男子達には・・・そういう傾向がみられる・・・と思う。
最初はそんなに急いだら危ないとか、滑り台から飛び降りるなとか、
声をかけたけれど・・・当然耳に入っていない模様。
母は諦めて、離れたベンチで見ていた。
そこへ3~4歳の男の子と、1歳半くらいの女の子を連れた夫婦が来た。
滑り台に向かう。
小学生男子2人とは明らかに速度が違う。
つまり、彼らの目にはその男の子は見えないだろう・・・。
夫婦は、登り口に来た小学生男子2人に、「順番っ!!」と叫んだ。
彼らは一瞬
ナニゴトかと視野を広げ、
止まったように見えるけど動いている幼児を見た。
足踏みしながら幼児が滑り出すのを待ち、その後ろにだだっと乗った。
でも、彼らは滑り台階段手前で止まっていた女の子には気づかなかった。
それを見た母親が「キイイイ~~~っ

」と叫んでる。
夫も同調していきり立って何か言ってる
スゴイ ヒステリックな夫婦だな~と、遠目に見学し続けている私。
滑り台上では、幼児がちっとも進まないので、
彼らははやる気持ちを抑えて、ぎりぎりのところでブレーキをかけてる。
「ほ~~~、えらいじゃん

」と私は思っていた。
が、幼児の母親からはそうは見えなかったようで、
「危ないでしょっ!」という金切り声。
重ねて、
「あんた達、悪い子だね!」
これには私もびっくりした
普通に滑ったら追いついちゃうから、手すりをつかんで「ブレーキをかけてる」のに、
「悪い子はないだろう!」と、遠くの方から憤慨する私。
それからね、間違ったことをした時に、「行いに」関して叱るのは必要なことだけど、
けっして「人格否定」をしてはいけないんだよ。
それを「悪い子はないだろ!悪い子は!!」
言い返しに行くべきか、止めるべきか?迷っているうちに、
「あんた達悪い子だね!」と言い捨てた母親は、子どもと夫を回収して、別の方向へ去っていった。
あ~怖かった

(小心者の私)
後で、小学生男子2人に「怒ってるおばさんいたね~」と聞いてみたら、
そんな親子がいたことさえ記憶に残っていなかった
あんなにキーキー叫んでたのに、全く聞いてないって・・・それにもびっくりだ