先日、フリースクール「ドリームフィールド」さんとその「親の会」さん主催のシンポジウムに行って来ました。
「個性ある子ども達が輝く社会へ」という、素敵なタイトルでした
講演の講師は「木下秀美さん」
精神保健福祉士であり、「不登校自殺」の著者でもあります。
お話はわかりやすく、参考になるものでした。
発達障がいの診断を「サポートするためのひとつの指針として利用する」とおっしゃっていました。
診断を受けることによって「障がい名を決める」のではなく「どんな手だてが考えられるか検討するためのツール」だと考えれば、診断することを有効に利用できるのかな・・・と思いました。
シンポジウムでは、こひつじ診療所の武井先生、浜松の中学校の先生、磐田の小学校の先生、ドリームフィールドの保護者さんが加わり、大変おもしろいトークを展開されました。
私は特に磐田の小学校の先生のお話が印象的でした。
特別支援学級を担任されている先生は、子ども達を本当に温かい目で見ているな~と感じました。
特別支援学級のことを説明される時、
「子ども達は、居場所・支援・友達の3つがあることで、多くの学習をしていく。
まず自分(自分たち)の文化を育てていく。
自分たちの文化ができると、そこをベースに、異文化の中へ入っていくことができるようになる。」
とおっしゃいました。
そうやって交流教室にどんどん出ていくようになって、2~3年で通常学級に戻っていくのだそうです。
なるほど・・・と思いました。
子ども達は「育つために良い環境」を提供してあげれば、勝手に育っていくんだよ・・・と事も無げに言っていましたが、
その環境を作ってあげることができないから、いろいろな子どもが困っているんですよね。
スゴイ先生なんだな~と思いました。
「たとえば凹んだピンポン玉を直したい時、凹んだところを引っ張ろうとしたって治りませんよね。
温かいお湯につけて、全体を温めることで凹んだところも膨らんできます。
それと同じように、子ども達も凹んだところを引っ張ろうとするような指導をするのではなく、
全体を温めてあげることが大切なんですよ。そういうことをするところが、特別支援学級です。」
「そうすると育てにくいな・・・と思っていた子どもが育てやすくなってきます。
育てやすくなると子どもはどんどん成長するんですよ。」
なるほどな~と思うことばかりでした。
もっと、この先生のお話を伺いたいな~と思いました。
そしてもっとも印象に残ったことばが、
「支援とは、不安を安心に変えること。」
たったひとことで、どういう風に「支援」をしたらよいのか完璧に伝えていると思います。
支援とは、不安を安心に変えること
このことばを大切にしていきたいと思います。
2時から5時半ということで、随分長いな~と思っていましたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
企画してくださった、ドリームフィールドさん&親の会さんに、感謝です
