教育環境(特別支援)懇談会に出席した。
浜松特別支援学校の分校設置についてや、浜松市の特別支援教育の現状から、就労まで。
幅広い話が聞けた。
その中でわかったこと。
今のままではいけないと言うこと・・・。
分校に行ける子どもは、1学年100人からいる特別支援学級の生徒の内の、わずか18名。
残りの子ども達のほとんどは、特別支援学校の高等部へ行くことになる。
現在、特別支援学校の高等部の子ども達の70%が、特別支援学級からの進学組。
特別支援学級でしている学習や指導は、特別支援学校でしているものとは違う。
だからこそ、特別支援学級と特別支援学校の両方が存在する意義があるんだし。
となると、一つの学校内なのに、要求される教育の在り方が、二通り必要になってしまう。
そこで生まれる、子ども達の不利益は、非常に大きい。
特別支援学級の子ども達が行く学校。
それが、市立高等特別支援学校だったはず・・・。
やはり、延期になっている市立高等特別支援学校の、早期開校を要望していく必要があるだろう。
分校を誘致しただけで、満足してはいられない。
まだまだ、居場所を見つけられない子ども達はたくさんいるのだから。
更に、この会議でわかったこと。
分校は、いくら「高等」と付こうとも、特別支援学校には変わりないので、「知的な遅れ」がなければ入学の対象にはならない。
つまり、特別支援学級の「情緒クラス」に在籍する、知的な後れのない自閉症やADHDの子ども達は対象外なの。
では、この子達はどこへ行くのか?
通信高校であったり、定時制であったりはするかもしれないが、
通常の高校へ進路をとるか、専門学校へ行くか、就職するか・・・になってくる。
今の時代、特別支援学校の子ども達でも「高等部」をでなければ進路がないような状況。
特別支援学級の子ども達なら、更に社会に出るのは難しいだろう・・・。
そうなると、通常の高校へ行くことになる。
では、高校で特別支援教育は機能しているのか?
ここが・・・かなり怪しい。
通常学級に在籍する発達障がいの子ども達も、通常の高校へ進む。
進学した先で、人間関係でうまくいかず、保健室登校になり、単位が取れずに退学いた子もいると聞いている。
懇談会の席上で「高校の特別支援教育を進めて欲しい」と発言してみたが、誰もが「自分は関係ない」と思っている様子。
課が違うとか、担当じゃないからとか・・・そう言う受け止めなのかな?
もっと大きい視野で動いていかなかったら、変わるものも変わらない。
どうやって、この不足部分を埋めていくか?
私たちに何ができるんだろう・・・・。
難しい問題が山積みですね
アレと言いコレと言い・・・
必要なのは社会ヘ出るチカラをつける教育なので行政がヤラナイのなら民間でやるしかなくなってしまいますね・・・
民間で・・・頑張るしかないんでしょうかね・・・。
ため息が出ます・・・。
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