県知事選が近づいている。
市長がかわったことで、自治体の首長が変わることが、
如何に生活に影響するかを実感しているので、
私も私なりに関心を持って、候補者さん達の動向を見ている。
私の関心は、やっぱり教育や福祉関係をどう考えているかという点。
いろいろな方のマニフェストを見ていて、驚いたのは、
● 特別支援学校の遠距離通学の解消、施設の更新を進めます
● 特別支援学級、特別支援教育を充実します
という事が書かれていたこと。
マニフェストに
「特別支援学校」「特別支援学級」「特別支援教育」の充実をあげている方は初めて(?)
少数派の弱者よりも、多数派に訴えかける方が多い中、
こういう事を行動目標として考えている人がいる。
驚きでしばらく見入ってしまった。
こういう人もいるんだね・・・。
特別支援学校の現状は、悲惨なもの。
いろいろな面で生きにくさを抱えているのに、1時間も2時間もかけて学校へ行く毎日。
そんなの変だと思う。
しかも学校は、定員の倍以上の人間で溢れかえっている。
県に訴えても、「共生教育」を推進してるから、
新たな特別支援学校はつくらないという方針(らしい)。
そう言いながら、「特別支援学級」を「拠点校」にする方向でも動いてる。
(拠点校:特別支援学級を、数校分まとめてしまおうという動き。
地域の学校に無ければ、バスを乗り継いで別の学区の学校まで
行かなければならず、地域とのつながりは絶たれる。
また、保護者が送り迎えをしなければならなくなり、負担は大きくなる。)
共生教育と拠点校方式の取り入れは、相反する考え方。
静岡県の教育に疑問を感じていたところなので、そこに切り込んでくるマニフェストに感心した。
だいたい・・・特別支援教育さえなんだか分かってない方も多いんだから・・・。
弱さのある人たちが生きやすい環境は、全ての人にとって優しい社会になる。
心のユニバーサルデザインを広げ、互いに優しくなれる環境をつくって欲しい。
因みに、これは
坂本由紀子さんのマニフェスト