浜松市立高等特別支援学校は、行政改革の視点から「無駄」だと判断されたらしく、
やらない方向に進められ、今も「開校延期」のまま手を付けられていない。
でも、発達支援学級に通う子ども達の進路として、多くの人が開校を願っている。
今は、発達支援学級からの子ども達の進路に、ふさわしい学校が無く、
大半が特別支援学校の高等部に入学している。
元々特別支援学校で学習してきた子ども達に必要な指導と、
発達支援学級から来た子ども達の指導とは、目指すところも目的も違うと思う。
校内で2極化が進み、人数的にも校舎の許容範囲を超える状態。
溢れていると言ってもいいくらい。150人規模の校舎に300人以上だからね・・・。
浜松特別支援学校の分校が23年に開校するが、受け入れ人数は1学年18人。
比較的軽い知的障害のある子どもが対象。
重複障害は、対象にならない。
本年度の発達支援学級の中学三年生は100名くらい。
来年度の浜松特別支援学校への入学希望が、既に75人にも上ってると聞く。
分校ができたくらいでは、特別支援が校の狭隘化も指導の問題も解消されないのが現状。
浜松の子どもを浜松が責任持って育てる。
浜松市の発達支援教育を整備することを考えても、現状では難しい。
小学校・中学校・高校と、長い視野で計画を立て、互いが連携しながら指導し、
働いて地域社会で生きていける大人に育てていくためには、
やっぱり・・・ここはどうしても・・・市立高等特別支援学校を作ってもらわなきゃ

というわけで、関係団体の皆さんと話し合いの席を持ち、
連名で「早期開校」を願う要望書を出すことにした
今は「市」が「No」で進まない開校準備だが、
「市」が「Go」を出したら、次には「県」が分校を設置した上で更に、
「市立」への予算をとるかどうか・・・?という課題が出てくる。
ここで問題になってくるのが、新しい知事。
マニフェストに特別支援学校問題を掲げた坂本氏ではなく、
行財政改革を掲げた川勝氏が県知事になった。
氏は、「行財政改革」を第一に考える浜松市長と同じ路線の人。
(その割に、学長でありながら長野に居し、県費でホテル住まいをしてきたらしいから、融通は利くかもしれないけど)
浜松市は、障がいのある子ども達の必要とする学校の設置を「無駄」な費用に位置づけた(らしい)。
静岡県も同じ路線で進んでいったら・・・どうなるんだろう?
不安
市立高等特別支援学校の開校への道は、また更に遠くなったのかもしれない

でも、諦めず市民の声を届け続け、近い将来の開校が実現できるよう頑張っていきたい。
ところで、静岡県の教育は大丈夫だろうか?
川勝氏は、新しい歴史教科書や教育再生会議の委員だった人。
私が保守的なのかもしれないが、
個性の強すぎる思考を持つ人に首長を任せるのは不安。
半数以上の人が「あなたではない」と、別の人を支持したんだということを心に置いて、
弱い人たちへの配慮のできる県政を行って欲しいと願う。