
「チーム・バチスタの栄光」の続編。
「螺鈿の迷宮」
文句なく面白い!!
前巻の「ナイチンゲールの沈黙」の中に前振りがあったけれど、こういう風に来るとは!
心の中に巣くう闇と正義。
それぞれの思惑は、それぞれの中で「まっとうでしごくもっとも」だけれど、
互いに相容れない「まっとう」と「もっとも」。
見方を変える、立ち位置を変える・・・それだけで物事の見え方は変わってくる。
実際の生活の中で、そういうことについて痛感したばかり・・・。
登場人物達の立ち位置によって、同じ事柄の持つ意味や価値が全く違うことが興味深かったです。
そして、事実はどこまでも絡み合っていて、部分で切り取ると、真実は見えないんだなと感じました。
真に総ての人にとって「正しい」事って、あるのかな~?と心に「課題」が残りました
「螺鈿迷宮」お奨めです